アーカイ部 公開座談会 【2009年度 ブカツ草創期メンバー】

3月30日と31日、「高校生ウィーク アーカイ部」のキックオフイベントとして公開座談会が行われました。「アーカイ部」は高校生ウィークの歴史を振り返り、その活動を記録していこう、という趣旨のもと石田喜美さんの発案により今年発足したブカツです。公開座談会は二部構成となっており、初日が【2003年度 カフェ草創期メンバー】二日目が【2009年度「ブカツ」草創期メンバー】によるトークでした。

わたしは2009年度メンバーとして二日目に参加させていただきました。ほとんどのメンバーが現在、東京や大阪で大学生をしているので、顔を合わせるのは長い子で3年ぶりくらいでした。数名が30日に水戸入りし、夕方くらいから続々とカフェに集まってきて「久しぶり?!」「明日はよろしくね。」「どんな内容で話をしよっか?」などと簡単な打ち合わせをしました。お互いが離れていた長い時間のブランクなど気づかないくらいあっという間に高校生当時の仲良しさに打ち解けました。

座談会当日はメンバー7名が集まり、「笑点」をイメージしたセットの中で
1. 高校生ウィークに参加したきっかけ
2. どのブカツの活動に参加したか
3. 高校生ウィークに参加して何か自分に変化があったか
4. 高校生ウィークはあなたにとってどんな場所か
などのテーマについておしゃべりをしました。

1. については、「友人の紹介」「たまたまチラシを見て」「よく覚えていないがいつのまにか参加していた」などの声が聞かれました。メンバーの全員が水戸市内に住んでいるor市内の高校に通っている学生だったので、芸術館の存在や活動については何かしらのきっかけで触れていたようです。

2. については、スライドを見ながら「写真部」や「書く。部」に参加した思い出話や、活動の内容を振り返って盛り上がりました。座談会でメンバーの話を聞くことで記憶の扉が開き、高校生当時の自分なりに懸命に考えどのような作品を作って高校生ウィーク会場に展示するか頭を悩ませたこと、その準備期間が充実していて楽しかったことなどを思い出し、懐かしい気持ちになりました。

3. は「アーカイ部」としてコアとなる質問で、「学校以外の自分の居場所を見つけた。」「芸術館に来ると面白い大人に会える。」「高校生ウィークの雰囲気が好きで、芸術に関わる進路を選ぶことに決めた。」「 “自由なまま大人になっていいんだ。” と思えた。」などの意見が出ました。これは、今自分たちが高校生じゃなくなって、大人への道を歩みながら高校生時代を振り返ったからこそ聞けた言葉であると感じました。

4. については最後にメンバー全員に画用紙とペンを渡し、絵や言葉で表現してもらいました。すると、「 “アメちゃん” 芸術館はやりたいことを何でもやらせてくれる。良い意味で甘い。」「 “つながる場所 学校より学校な場所” 」「 “道” 」「 “Home of Art” ここに帰ってくると大好きな人にいつでも会える」など、高校生という多感な時期に芸術館に出会い、ハマったメンバー全員の気持ちが表現されていました。

座談会の反省点としては、話がぽんぽん出すぎてしまったことです。あとから思えばもっと話すべきことが他にもあったような気がするし、座談会を聞きにきてくれた現役高校生はどんな内容が知りたかったのだろう、感想カードを配って記入してもらったらより有意義な企画に出来たのかなと考えています。もしまたアーカイ部の企画があれば次回は観客も巻き込むようなかたちで高校生ウィークの活動をまとめてみたいなと感じました。

普段、高校生ウィークが自分に与えた影響などについてぼんやり考えることはあっても、気心知れたメンバーとまじめに語る機会なんてなかなか無いのでとても良い経験をさせていただいたと感じております。ありがとうございました。

書き手:小室さゆみ(公開座談会第2回 司会)

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