写真部2014「春休みを編集する」

3月19日、23日、26日の三日間開催された「高校生ウィーク2104 写真部」に参加させていただきました。
 
今年の写真部では「春休みを編集する」というテーマのもと、写真を趣味とする5人の高校生から大学院生が集まりました。

初日には自分のこれまでに制作した作品を持ち込み、見せ合いながら自己紹介をしました。全員がそれぞれの作風・世界観を持っていて、制作意欲が掻き立てられました。

二回目の集まりでは全員が写ルンですを使い春休みの水戸駅や芸術館の周りを撮り歩きました。写ルンです自体を使ったことのないメンバーも何人かおり、新鮮さを感じながらシャッターを切りました。

そして一番大きな作業を三回目の集まりで行いました。
撮った写真の編集です。

みんなの写真をみんなで評価し、ボツとなるもの、大きく印刷するもの、小さく印刷するものに分けていきました。
自分のお気に入りが使ってもらえなかったり、メンバーに見せたくないとすら思っていたものが採用されたり……。普段は自分の撮ったものを自分のなかで優劣をつけていたので、第三者に選んでもらうことの面白さに衝撃を受けました。着眼点の違いは撮るときだけでなく、選ぶという行為にも表れることを知りました。

展示する写真が決まると今度は配置を決めていきます。高いところには空の写真を、この色味が集まると互いにボケてしまうからここにはこの写真を…と、全員で一生懸命に貼っては剥がし、移動させるという作業を繰り返し、より良いものを作り上げようと奮闘しました。

最後に壁に全員の名前を書いて完成となります。

自分たちの写真で埋まった壁を見ながら、みんなでこの展示を作り上げたという達成感と、幸せな時間が終わってしまうという悲しさで胸がいっぱいになりました。

一人ではなかなか編集をするという行為を意識的に行えていませんでしたが、写真部に参加して、他人に自分の写真を選んでもらうこと、メンバーのみんなでひとつのものを作り上げていくことの大切さを実感しました。

忘れられない春休みになりました。本当にありがとうございました。

(「写真部」参加者 西山紗友理)

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